ラジオとパソコン
私は高校生くらいの頃からラジオを、特に深夜ラジオをよく聞いています。
当時は今ほどにパソコンやインターネットは普及していなく、夜に部屋に一人でも誰かと繋がっているような感覚になれる深夜ラジオはとても新鮮でありました。
しかし大学生になると携帯電話、パソコンと次第に我が家にもIT化の波が押し寄せ深夜ラジオの役割は次第にインターネットに変わっていきました。
深夜ラジオには深夜ラジオの良さはあるのですが、私はとくにAMの放送局が好きだったために雑音の問題に常に悩まされていたのです。
雑音交じりの中、ラジオのチャンネルをどうにか合わせる作業を経験した身からするとそんな作業の必要のないインターネットへと移行することは当然の流れであったかもしれません。
またインターネットは深夜ラジオと違って「誰かと繋がっているような感覚」ではなく「実際に誰かと繋がっている」ため、そういう意味で私の趣味にあったことは否めません。
決して深夜ラジオに飽きたわけではなかったのですがパソコンを付けたままラジカセも付けようとすると、おそらくパソコンの電波をラジカセが拾ってしまい酷いノイズばかりでとてもラジオを聞くどころではありませんでした。
そんなこともあって次第に深夜ラジオから離れて行ったのですが、数年前に個人的にもセンセーショナルな出来事が起こりました。
インターネット回線を通じて、各種ラジオ局の放送を無料で聴けるサービスが始まったのです。
これは本当に私にとって嬉しいことでありました。
パソコンと同時にラジオを聴けるようになるとは思ってもいなかったのですから。
これは本当に新旧の「誰かと繋がる感覚」という価値観をハイブリッドさせたすばらしいサービスだと言えるでしょう。