微糖コーヒーを作る母ちゃん気質な私

年下の男の子ってすごく最近可愛いと思ってしまいます。
私が25歳を迎え、落ち着いてきたからでしょうか。
甘えられると私が甘えさせてあげたいなんて母性本能が出てきてしまいます。
だからと言って高収入でもないので、ヒモ的な男性を養うほど力はないのですが。

そんな私にもこの間来た新規採用の社員である男の子が部下に一人います。
その子は私よりも3歳年下で大学卒業してすぐにここに採用されました。
すごく可愛い顔をしているにもかかわらず、やはり仕事をしている時の男性は年齢を感じさせません。
厳しい顔つきで新しく来た社会人として頑張っている彼を見ているとすごく応援したくなります。

周りの同僚からは「どんだけ母ちゃん気質があるんだ」とバカにされてしまいましたが、毎朝その彼にはどうしてもコーヒーに誰にもわからないように少し砂糖を入れます。
初日のあいさつの時に「苦いものが苦手ですが大人の男として、まずはそれを克服しようと思います。」なんて話していた彼を思い出し、本当はコーヒーにミルクを入れてあげたいくらいなのですが、そんなことをしたら周りのみんなにもばれてしまうし、何よりも彼自身のプライドが傷つきます。
みんなはブラックを飲んでいるのに自分だけカフェオレにしているなんて…なんて思いは可哀想で。
だから私はそっと毎朝彼に微糖のコーヒーをデスクに置いておきます。

そして、この間の彼の歓迎会があり、飲んでいる時に私のところまでわざわざ挨拶をしに来た彼。
耳元でこそっと「毎朝、コーヒー入れてくださりありがとうございます。そして気配りに感謝しています。」と言われた瞬間、私は恋に落ちそうになりました。
甘くそれでもって、大人として社会人として厳しく自分を育てている彼が可愛くてたまりません。
明日も彼へのエールで微糖のコーヒーを入れてあげたいと思っていおます。

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